くらしを愉しむ。道具を愉しむ。現代にマッチする鉄器の魅力
岩手県奥州市。
古く奥州藤原氏が平泉で栄えた時代(1090年)から始まった鉄器の歴史。
以後900年、地場産業として発展してきました。
「南部鉄器」として親しまれる鉄瓶、鉄鍋、鉄急須は、現在は海外からの人気も高くなっています。
伝統に根ざした職人の技と技術を守りながらも、時代の変化に合わせて常に新しいデザインにチャレンジ。
道具を愉しむ豊かさを追求した鉄器づくりをされています。
伝統の技術は、ものづくりをを愉しむ職人の手作業で受けつがれています。
一部機械化されている部分はありますが、ほとんどの工程が手仕事によって、
ひとつ一つ丁寧に作られています。
鉄鋳物は、1500度ほどに熱した鉄を砂で作った型に流し込み、温度が下がったら、型を崩してつくるもの。
毎回型砂で型をつくり、溶かした鉄を流し込む。
鉄瓶や鉄鍋、数々の商品の特製によってその塩梅が変わってきます。
型に使う砂の塩梅も温度管理も長い経験の賜物。
「工場の横には直売店“ファクトリーショップ”があります。
デザイナーとコラボした、飾っておきたくなるような鉄瓶や、キャンプで活躍するクッカーまで
使ってみたくなる、道具の愉しさを教えてくれる品々。
ものづくりを愉しむ職人さんが伝える、道具を愉しむ、愉しさ。
伝統が暮らしに根ざしている本当の豊かさが、ここにあります。